2016年2月3日水曜日

私がこのブログを始めるきっかけ

はじめまして。初めてブログを書いています。実は、Bloggerでブログを開設して、10名ほどに名刺でURLをお知らせしてから、もう5ヶ月にもなります・・・。すみません、ようやく重い腰を上げました。

このような体たらくの原因は、私が文章を書くのが苦手で筆不精なことです。学校の課題や仕事、自発的な企画以外では、自ら進んで文章を書くことはほとんどありませんでした。そのため、最初のうちは文章が拙いと思います。執筆のペースもカタツムリかもしれませんが、気長にお付き合いください。

さて、記念すべき最初の投稿では、そんな私がユニバーサルデザインやアクセシビリティ、支援技術をテーマにしたブログを始めようと思った理由をお話します。ざっくりとは次のようなことです。

■視力が衰えて、不自由に立ち向かう必要性が強まった

私が抱える網膜色素変性賞という病気は、かなりゆっくりとした視力低下を伴います。中学のときまでは視力は0.1ありました。0.1だと、裸眼でも辞書を読めます。テレビゲームも好んでやりましたね。昼よりも夜のほうが外はよく見えた気がします。

今は数値にできるほどの視力はなく、光を感じる程度になりました。暗いところではまったく周囲が見えず、一人で夜道を歩くのは難しいです。ごく最近は、昼間でも白線を見失い、歩道から車道に出てしまうこともあります。正直、怖いです。

その結果、単独行動をするときに、よりいっそう不自由と危機感を覚えるようになったのです。もし妻や子供が病気になり、私が食料や薬を買いにいったり、料理や看病をしたり、病院へ見舞いに行くことを考えると、いろいろなことを独力で、かつ安全にこなさねばなりません。父は簡単にはくたばれないのです!

■自分や他人の役に立ったり、楽しみを生み出す仕事をしたい

数年前から妻や知人数名に、こんなことをいわれてきました。「あなたには目が見えないという『特徴』があり、せっかくIT企業に勤めているのだから、ITで目の見えない人たちの役に立つものを作ったほうがいいんじゃないの?」 私は「そうだよな」とぼんやりと思うくらいでした。

ところが昨年から、障害者に役立つものを作る仕事をしたい、と強く思うようになりました。できれば障害者だけでなく高齢者、さらには健康な若い人にも役立ったり、いっしょに楽しめるものを。

思いが強まったきっかけは、会社の組織変更です。それまでの仕事であるデータベース・ソフト開発、特にPostgreSQLの開発とオープンソース・コミュニティでの活動にはやりがいを感じていました。しかし、「データベース一筋ではいけない。いつまでもこの仕事を続けられるわけでもないだろう。データベースの世界にはすごい人はいくらでもいる。自分らしさを探求せねば」と考えを改めたのです。

それからというもの、自分が感じる不自由に向き合いながら、障害者の困りごとの解決や楽しみに直接つながるものを生み出すことを一生の仕事にしたくなりました。そこに自分の独自色を追求したほうがいい、と思ったのです。アクセシビリティや支援技術についての展示会やセミナー、学会に参加するようにもなりました。

今から新しい仕事に挑戦するのは容易ではないかもしれません。でも、年金だけで生活できるかが心配な老後を想像すると、職業人生は80才まで続くと考えたほうがよいのではないかと思います。であれば、1つの仕事にとどまることのほうがリスクが大きいでしょう。

■技術の進歩とMAKERSブームがものづくり心を刺激

各種の技術が身近になったことで、アイデアと熱意があれば、個人がいろいろなものを作れる時代がきました。スマートフォンに始まり、3Dプリンタ、さまざまなセンサー、触覚技術、ウェアラブル機器、AI、ロボット、オープンソース、クラウド・・・。ソフトウェア技術者である私は、やはり何かを作りたいのです。

私が特にやってみたいことは2つです。1つは歩行者支援。盲導犬の代わりになるロボットや、めがねからの映像をもとに遠隔の人に案内してもらうシステムです。

もう1つは、聴覚と触覚を活用してロールプレイング・ゲームを遊べるようにすることです。視覚障碍者専用ゲームではなく、かつて遊べたドラゴンクエストやファイナルファンタジーを、再びプレイしてみたい。オンラインRPGの世界を、他の人たちと自由に冒険できるのは、いったいどれほど楽しいことでしょう。

■ものづくりで活躍している視覚障碍者たちに感銘を受けた

私が特に関心を持つITや玩具の分野では、私より目が見えないながらも、ものづくりで活躍されている人たちがいます。日本IBMの浅川智恵子さんとGoogleのT.V.Ramanさんは、アクセシビリティの研究者です。

タカラトミーの高橋玲子さんは、健常者と障碍者がいっしょに遊べる「共遊玩具」を企画されています。日本で初めて音声ワープロを開発された長谷川貞夫さんは、80才を超えた今もなお、体表点字の普及やスマートフォン向けアプリの開発に挑戦しています。自分も彼らのように活躍できたら、と願うばかりです。

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